大龍寺

大龍寺戊辰戦争殉難殉節供養	会津藩士と唐津藩士の供養。
唐津藩士墓	全員、明治元年８月21日会津勝軍山で戦死。 水野忠右衛門 高須大次郎 吉倉勉三郎 田部鉄三郎 市川熊雄 吉川七之助
畑五郎左衛門墓	８月23日戦死。詳細不詳。
籾山充盛墓	籾山幾馬？詳細不詳。
丹羽族墓	100石、代官。兵粮方総督。 越後から逃れ延びてきた人々であふれた只見地方の村は食糧危機に陥った。 族はその食糧の調達に当っていたが、万策が尽き遺書をしたため明治元年８月７日大沼郡野尻村で自刃。54歳。 これを聞いた地元農民は驚き、食糧の供出に応じ、避難民らは無事若松へ避難できたという。
赤埴平八墓	260石。遊撃隊三宅隊小隊頭兼力士隊頭。 明治元年８月14日越後赤谷で戦死。34歳。
赤埴定蔵、酉四郎墓	赤埴定蔵･･･平八叔父。遊撃隊相沢隊。 明治元年９月１日若松郊外西方（舟渡山とも）で戦死。54歳。 赤埴酉四郎･･･平八の弟。10石３人扶持。大砲士中一番隊小原隊嚮導。 明治元年８月23日若松城埋門（天寧寺町とも）で戦死。21歳。
神戸民治、岩蔵墓	神戸民治･･･180石。青龍士中三番木本隊隊頭。明治元年９月17日会津一ノ堰で戦死。31歳。 神戸岩蔵･･･民治弟。間者として長州に潜入。 慶応元年５月に発覚し長州藩に捕らえられて道玄堂山において打ち首となった。21歳。
沼沢七郎墓	沼沢弘通の二男。兄明通は禁門の変で戦死のため七郎が家督相続。幼名は小八郎。 戊辰戦争のとき七郎15歳。母道子が一族を集めて一隊を編成、七郎を隊長として越後口を守る。 六十里越、大内村で奮戦し遊撃隊長となる。 明治になり上京して大学南校に学ぶ。のちに岩手、福島、香川、秋田県などの役人を務める。 大正４年12月22日没。
沼沢家墓	沼沢道子･･･1000石、九郎兵衛の妻。 明治元年８月23日若松自邸で姑貞子を介錯、娘２人とともに自刃。52歳。 沼沢貞子･･･小八郎の祖母。西郷氏。 明治元年８月23日嫁道子の介錯で自刃。86歳（82歳とも）。 沼沢ゆや子･･･小八郎の姉。明治元年８月23日母、妹らと自宅で自害。27歳。 沼沢すが子･･･小八郎の妹。明治元年８月23日母、姉らと自宅で自害。23歳。
沼沢家家臣墓	鈴木勝之丞･･･沼沢出雲家来。明治元年８月23日、若松の主家邸前で戦死。52歳。 内川源吾･･･源吉とも。沼沢出雲家来。明治元年８月23日若松甲賀町の主家前で戦死。30歳。
永井氏七人之墓	以下、明治元年８月23日若松本二ノ丁の自宅で自刃。 永井左京･･･400石。青龍士中三番木本隊小隊頭。35歳。 永井ツル･･･左京の母。62歳。 永井スミ･･･左京の妻。30歳。 永井フヂ･･･左京の娘。14歳。 永井英記･･･左京の二男。11歳。 永井某･･･左京の三男。８歳。 永井ヤエ･･･左京の姉。38歳。
林氏合葬之墓	林一族の合葬墓
林権助墓	500石、大砲奉行兼軍事奉行。 明治元年１月３日伏見豊後橋で傷、10日紀州沖船中で死。63歳。 京都上京区・悟真寺、黒谷と東京白金・興禅寺に墓。
林又三郎墓	権助の子。藩の兵制改革に功。慶応３年末補助長官・軍事方。 明治元年1月５日淀で戦死。40歳。京都黒谷に墓。
渡部綱英、三男、後妻墓	妻が８月23日没。
小田磯之助墓	太子流剣術師範として日新館において教導していたが、戊辰戦争では出陣し奮戦したがその甲斐なく開城の憂目を見た。 落城後は城下に他国者が跋扈し、よって町中は混乱した。磯之助は同志らと保義会を組織し町民の補導につとめ、私立日新館が建設されると選ばれて教授に任命された。 明治37年５月28日没。85歳。
小田先生碑	小田磯之助の顕彰碑。
諏訪源四郎墓	旧会津藩士。
斎藤幸元墓	５人扶持。医師御雇。