日朝寺

千坂太郎左衛門墓 米沢藩。家老。
天保12年閏1月19日、米沢藩家老千坂高明の長男として生まれる。
藩主上杉斉憲の洛中警備に父と共に従い、京周辺における時勢の急転に奮起した。
慶応2年11月異例の抜擢で国家老となった。
慶応3年1月には3000人を率いて上洛、その後、薩長の武力倒幕に憤激、白石会談後、藩論を佐幕に統一。米沢藩降伏後、謹慎。
明治3年米沢藩の大参事となると、藩主上杉茂憲に随いイギリスに遊学、6年帰国して内務省に入る。
西南戦争では陸軍中佐として出征。後、石川県令、内務大書記官、岡山県令を歴任。退官後は実業界に入り、両羽銀行、宇治川水電、横浜倉庫などの重役をつとめた。
大正元年12月3日没。享年72歳。